風景とマラソンと読書について語るときに僕の撮ること

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タグ:乃南アサ ( 10 ) タグの人気記事


2016年 09月 17日

『闇に香る嘘』『山女日記』『ウツボカズラの夢』

こんにちは。
三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

更新をサボってしまったので、3冊まとめて。
『闇に香る嘘』下村敦史
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江戸川乱歩賞作品は、なるべく読むようにしていますが、当たり外れあり。
これは当たり。

『山女日記』湊かなえ
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『告白』の面白さをもう1度と思い、この作家の作品はしばらく読み続けましたが、
どうにも自分には合いませんでした。
もう2度と読むことはないと思っていたのですが、これは読んでしまいました。

山登りをしたことが無い人にも、登山の心構えとか、ストーリーの中でさりげなく教えてくれます。

それよりも、
仕事、恋愛、不倫、離婚など大人の女性にまつわる悩みが巧く書かれていて
山登りに興味がない人でも楽しめます。

またこの人の作品読んでみようかな?と思いました。

『ウツボカズラの夢』乃南アサ
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講習会に向かうため電車に。
改札を通ったあとで、読みかけの本をうっかり家に忘れてしまったことに気付く。

横浜の西の外れから→横浜駅→東京駅
東京駅→横浜駅→横浜の西の外れ
の電車内で読書出来なきゃ死んじゃう~と思い急遽横浜駅で購入した本。

最近特に気に入っている作家さんだが、書評が芳しくなかったので避けていました。
読んでみれば、それなりに楽しめました。


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by mitaphoto | 2016-09-17 22:40 | 読むこと
2016年 06月 04日

『地のはてから』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『地のはてから』でした。
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前回読了した、同氏の『ニサッタ、ニサッタ』の中に登場する、
僕を泣かした主人公の祖母
が、今回の主役です。

真冬の知床に開拓民として入った家族の中で、主に長女「とわ」の視線で物語は進みます。
極寒の地で、電気も水道も道もない。
過酷の一言では言い表せない、生きているだけで死んでしまうような?場所で、
ようやく穀物を育てても大量発生するバッタに全て食われてしまう。

知床に入った頃は少女だった「とわ」も、やがて恋をし、恋は叶わぬまま顔も見たことない男と結婚し、
やがて戦争に巻き込まれ、自然災害も含めて周りの多くの人々が命を落としていく中で、
とにかく生きて生きて生きぬきます。

生半可な気持ちで読んではいけない、重厚な作品ですが、
「とわ」に次々と起こる数々の事柄が気になって、ページはどんどんめくれていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

知床は大学4年生の時に男同士4人で行ったことがあります。
この作品を読んだうえで、また行ってみたいと思いました。

夏に。


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by mitaphoto | 2016-06-04 21:33 | 読むこと
2016年 05月 28日

『ニサッタ、ニサッタ』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『ニサッタ、ニサッタ』でした。
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主人公は、現代の若者。
考え方が甘すぎて、大卒後勤めた会社をすぐ辞めてしまったのに、
その後条件の良い会社に勤められないのは自分以外の責任と考え、
派遣会社に登録するが、何処も気に入らないと投げ出してしまう。
いつしか消費者金融の「回収担当」に追われる身となり、
住み込みの新聞配達員へと転落していくのだが、どこか憎めない。

それどころか、次第に考え方を変えていく根は優しい主人公を応援したくなるのだが、
結局夢破れて故郷の知床半島斜里に帰った主人公を、やはり自身の甘さが原因でまた悲劇が襲う。

密かに自殺を考える主人公に優しく語りかける祖母のシーンで、
涙が止まりませんでした。

別の登場人物を通じ、沖縄の深い闇についても考えさせられ、
上下一気読みでした。

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by mitaphoto | 2016-05-28 23:12 | 読むこと
2016年 02月 20日

『風の墓碑銘』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『風の墓碑銘』でした。
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短編集を除けば、女刑事音道貴子とオッサン兼アザラシ体型の滝沢保警部補コンビの3作品目です。

貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見されます。
音道貴子刑事は、家主の今川篤行から店子の話を聞こうとしますが、認知症のため話になりません。
手がかりが得られない日々が過ぎていくなか、その今川が殺害されてしまいます。

さて、犯人はだ〜れだ?

もう期待以上の面白さで、登場人物の人間味がうまく書かれています。
コンビが登場する短編も読まなければですね。
これはもう義務です。

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by mitaphoto | 2016-02-20 21:42 | 読むこと
2016年 01月 30日

『しゃぼん玉』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

心配された大雪ではなく、冷たい雨の今朝。
その今朝の読了は、乃南アサさんの『しゃぼん玉』でした。
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最近、すっかりハマってしまった乃南アサさんの作品。

自分は生涯しゃぼん玉のように、ただ漂って生きていく。
そしていつか、どこかでパチンと弾けて消える。それだけの存在。

残り数ページで危険を察して、
まだ誰も来ていない医院に戻り残りを読みました。

小説を読んで泣いたことは数知れませんが、
今回は、なかなか大きな声で泣かせて頂きました。笑


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by mitaphoto | 2016-01-30 08:59 | 読むこと
2016年 01月 09日

『涙』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『涙』でした。
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最近、すっかりハマってしまった乃南アサさんの作品。
時は東京オリンピック前後。婚約者から突然「もう会えない」と電話で告げられるヒロイン。
その婚約者は刑事であり、その先輩刑事のお嬢さんを殺害したとの容疑がかけられる。
「殺人を犯すような人ではない!」と、逃げ続ける婚約者を追い、たどり着いたのが宮古島。
あとは読んでのお楽しみですが、さすがに上下巻一気に読ませてしまいます。

まだパスポートと、風土病の予防接種を受けた証明が無ければ行けなかった沖縄。
さらに本島から離れた宮古島では、テレビの電波も届かない。
だって地球は丸いから。
ちなみに沖縄が日本に返還されたのは、私が小学校2年生のときでした。


東京オリンピック景気に沸く日本から、オリンピック後に職を失う人たちまでも背景にし、
昭和史を読むような面白さもありました。

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by mitaphoto | 2016-01-09 08:41 | 読むこと
2015年 12月 05日

『鎖』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『鎖』でした。
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先日読んだ『凍える牙』の続編とのことです。
とは言っても
女刑事音道貴子と滝沢刑事が前作に続き出演していますが、
ストーリーは全く別ものです。
しかし、二人の関係を知っておいた方がより楽しめるので、
先に『凍える牙』を読んでから読まれた方が良いでしょう。

それにしても面白いです。
上下巻ですが、冒頭から緊迫した状態が続き、一気に読んでしまいました。
この作家さんも読み漁らないといけません。
作品が多いので大変です。


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by mitaphoto | 2015-12-05 08:35 | 読むこと
2015年 11月 21日

『凍える牙』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『凍える牙』でした。
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ずっと気になっていた作家さんなのですが、
今年になってようやく『風紋』と『晩鐘』を読み、他の作品も読みあさりたくなりました。
作品が多いので、まずは直木賞受賞作から。

いや、面白かったですね。
最初は反発しあう女刑事音道貴子と典型的な男社会に住む滝沢刑事が
事件を追ううちに徐々に、、、
という陳腐になりがちな部分を、とても巧く書かれています。

最後は感涙ものです。
まだポケベル時代の作品なのに、古さを感じさせませんでした。

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by mitaphoto | 2015-11-21 08:57 | 読むこと
2015年 10月 03日

『晩鐘』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『晩鐘』でした。
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前回読んだ『風紋』の続編で、
突然殺人事件の被害者になってしまった遺族と加害者の家族になってしまった人々の運命を中心に、
前回の7年後から作品が始まります。
上・中・下巻にわたる大作ですが、長さを全く感じさせないものでした。

自分の父親が殺人者と知らずに祖父母のもとで生活する兄妹の最終部分は、涙必至です。

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by mitaphoto | 2015-10-03 08:47 | 読むこと
2015年 09月 19日

『風紋』

こんにちは。
三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『風紋』でした。
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ずっと気になっていた作家さんなのですが、今回初めて読ませて頂きました。

「被害者は、遺族は、常に置いてけぼりを食らうのである。
 運命を狂わされ、心に癒し様のない傷を負った人たちを救う手だては、
現在のところ皆無と言って良いと思う」・・・著者

重いテーマで最後まで突き進みますが、グイグイと引き込まれていきます。

冒頭に近い部分で殺人が起こり、容疑者もすぐに逮捕され、
その後、被害者、遺族、殺人者の妻、家族、親族となってしまった人たちの運命を
1000ページ近くにわたり、丁寧に書かれています。
多くの警察小説や人が殺される話を読んできましたが、
このような作品を他に読んだ記憶がありません。

後半で、被害者の娘さんが
「裁判て、お母さんのためにやってくれるんじゃなかったんだ」
みたいなことを呟くシーンがとても心に響いてきました。
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by mitaphoto | 2015-09-19 08:43 | 読むこと