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風景とマラソンと読書について語るときに僕の撮ること

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2016年 06月 04日

『地のはてから』

こんにちは。
横浜市泉区三田矯正歯科医院、院長の三田浩明です。

今朝の読了は、乃南アサさんの『地のはてから』でした。
『地のはてから』_d0040267_21591113.jpg


前回読了した、同氏の『ニサッタ、ニサッタ』の中に登場する、
僕を泣かした主人公の祖母
が、今回の主役です。

真冬の知床に開拓民として入った家族の中で、主に長女「とわ」の視線で物語は進みます。
極寒の地で、電気も水道も道もない。
過酷の一言では言い表せない、生きているだけで死んでしまうような?場所で、
ようやく穀物を育てても大量発生するバッタに全て食われてしまう。

知床に入った頃は少女だった「とわ」も、やがて恋をし、恋は叶わぬまま顔も見たことない男と結婚し、
やがて戦争に巻き込まれ、自然災害も含めて周りの多くの人々が命を落としていく中で、
とにかく生きて生きて生きぬきます。

生半可な気持ちで読んではいけない、重厚な作品ですが、
「とわ」に次々と起こる数々の事柄が気になって、ページはどんどんめくれていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

知床は大学4年生の時に男同士4人で行ったことがあります。
この作品を読んだうえで、また行ってみたいと思いました。

夏に。


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by mitaphoto | 2016-06-04 21:33 | 読むこと


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